スーパーフードを中高年世代のあなたに!
スーパーフードってご存知ですか?
なんだか物凄い特殊な加工がされている栄養価の高い人工食料のような名前ですよね??
しかし、そんなことありません!
実は私たちの身近にあるそばやカカオ、生はちみつなどもスーパーフードと呼ばれているんです!!
これらの食材は日本ではとても一般的な食材ですよね。
それらが実はスーパーフードであったとは意外じゃないですか?
今日はスーパーフードの定義とともに、これらの食品の美肌や健康への働きが中高年世代のあなたにどれだけ良いことをもたらすかについて触れたいとおもいます。
スーパーフードって一体何?
スーパーフード
Super Foods
この考えは1980年代頃アメリカやカナダから始まったとされ、食事療法を研究する医師や研究家の間で使われていた言葉なんです。
栄養バランスに優れ、一般的な食品よりも栄養価が高い食品、もしくは、一部の栄養・健康成分が突出して多く含まれる食品がスーパーフードと呼ばれているんです。
また、料理の食材と健康食品の両方の用途を併せ持つ食品も、このスーパーフードに当てはまると考えられています。
このスーパーフードって、実は日本人におなじみの食材に色々と当てはまっていることがわかったのです。
日本人に身近なスーパーフード①そば
そばといえば、ルチンという成分がよく知られていますが、このルチンはスーパーフードとして認められるほどの高い栄養成分のひとつです。
これは健康が気になる中高年世代にとって朗報ですね!
よく食べるそばが実はスーパーフードだったなんて最高じゃないですか!
ルチンには毛細血管を強化し、血流を良くすることが期待できます。
また、活性酸素を除去する働きもあるので、夏場に紫外線によるくすみや肌疲れが気になる人にもおすすめです。
そばを茹でるとルチンは流れ出てしまうので、そば湯も飲みましょう。
ソバの実に含まれる栄養で特に注目したいのが、ダイエットに必要なビタミンB2と食物繊維、そして「レジスタントプロテイン」と呼ばれるたんぱく質です。
ビタミンB2や食物繊維はみなさんご存知のことと思いますが、レジスタントプロテインはなかなか耳にしませんよね。
実はこのレジスタントプロテインは脂肪の吸収を抑える珍しいたんぱく質なのです。
そしてこの栄養は、特にソバの実の皮の部分に多く含まれています。
麺のソバもとても美味しいですが、ダイエットのお供にソバの実を食べるのもいいかもしれませんね。
日本では遥か昔から愛されてきたソバ
日本でソバの栽培が始まったのは、なんと9300年前の縄文時代だといわれています。
ソバが歴史的資料に記載されたのは、797年に完成した「続日本書紀」の中です。
そこには奈良時代の元正天皇がソバに関する詔を出したことが記されています。
その詔というのが、次の文章です。
今夏無雨 苗稼不登 宣令天下国司勧課百姓、種樹晩禾蕎麦及大小麦、蔵置儲積以備年荒(続日本書紀より)
訳:今年の夏は雨が少なく、田んぼの作物が育たないので小麦や蕎麦を栽培し蓄えよ
近代以前の日本では、自然災害や凶作による飢饉が起こることは珍しくありませんでした。そこで食料不足を防ぐために、冷害や干害に強い「救荒作物」の栽培が行われていました。そしてその救荒作物の一つがソバだったのです。
ソバがこんなにも昔から日本人の食生活を支えていてくれたとは驚きですよね。
日本で年越しにソバを食べる理由?
今となっては「ソバといえば麺!」と考える人が多いかと思いますが、実は麺状のソバが登場したのは案外最近のことなんです。
昔ソバは、茹でたりお粥などにして食べられていました。ソバ料理のバリエーションが増えたのは、鎌倉時代以降のことです。「蕎麦がき」や「つみれ」、「蕎麦饅頭」など、徐々にソバ粉を使った料理が増えていったのです。
私たちに馴染み深い、麺状のソバが登場したのは江戸時代のことなんです。
そして、年越しソバという風習も江戸時代に定着したと言われています。年越しにソバを食べるようになった理由は諸説あり、「長く細く生きられるように」というのが最も有名かと思います。
他にも、ソバの切れやすいという特徴から「一年間の嫌なことを切り捨てる」とか、金銀細工師がソバ粉を使って散らかった金粉を集めていたことから「新しい年の金運を願って食されるようになった」など、様々な言い伝えがあります。
始まりはどうであれ、ソバ=縁起の良い食べ物、というのは日本人の共通認識のようですね。
これを機会に、麺以外のソバ料理を楽しんでみてはいかがでしょうか。
日本人に身近なスーパーフード②カカオ
チョコレート好きな中高年世代の皆さんなら、カカオと聞くと胸がときめきませんか?
このカカオはチョコレートの原料となる熱帯でとれる豆のことです。
実はこのカカオもスーパーフードのひとつなんです!
カカオに含まれるポリフェノールには高い抗酸化作用が期待でき、テオブロミンという成分には集中力を高めリラックスを促してくれます。
気軽に手に入るスーパーフードの代表格だからこそ、カカオ成分が高いチョコレートをおやつ代わりに食べる習慣をつけるのも良いかもしれませんね。
原産地であるアステカ文明の古代メキシコで、インカ帝国では滋養強壮の秘薬としてカカオの豆をすりつぶして飲んでいたそうです。
スーパーフードとしてのカカオは、パウダータイプとニブ(実)タイプがあります。
中でもスナックのようにそのまま食べられるカカオニブは最近特に注目を集めています。
カカオによる美肌
抗酸化で有名なポリフェノールですが、カカオパウダーにはこのポリフェノールがたっぷりと含まれています。
紫外線により私たちの肌は傷つき、それがシワなど肌トラブルの原因になると言われています。ポリフェノールにはこの傷ついた肌のダメージを修復してくれるはたらきがあるのです。
また抗酸化作用が肌自体の老化を防いでくれます。
カカオパウダーには食物繊維が豊富に含まれるので、便秘を解消し腸内環境を整えてくれます。
腸内の毒素が排出されることで、肌荒れやニキビの予防になります。
これは中高年世代にとってはとてもありがたいですよね!
カカオで冷え症ともさよなら
カカオパウダーを溶かしたココアを飲むと、ホットココアは他の飲み物に比べると体表面温度の上昇が顕著に見られ、また体温持続時間はショウガよりも長かったという報告がされています。
特に中高年世代の女性には冷え性に悩む方も多いと思いますので、これはうれしいですね!
それはカカオパウダーには血管を拡張させる成分が含まれているためなのです。
他の飲み物でもある程度の体温上昇は得られますが、手足などの末端部分まで温めてくれるものは少なうのです。
その点カカオは血管を広げ体全体を温めるので、その結果最も体を温めてくれる効果が期待できるのです。
カカオでストレス解消
カカオパウダーには「カカオ豆テオブロミン」という成分が含まれています。
自律神経を整えて心身をリラックスさせ集中力を高めてくれることが期待できます。
またカカオポリフェノールにはストレスホルモンを大幅に減少させ、ストレス反応を緩和させてくれるという研究結果が出ています。
このストレス社会の中核として働く中高年世代には無くてはならない効能のように思われます!
一般的な摂取方法はココアとして飲むことが多いですが、その場合は純ココアと呼ばれるものを選びましょう。
子供の頃に飲んだような甘いココアは調整ココアと呼ばれるものです。美容健康効果を求める場合は、栄養素やカカオポリフェノールが多く含まれる純ココアがオススメです。
純ココアは少し苦味もありますので、甘みが欲しい場合はオリゴ糖を加えてみてください。
オリゴ糖は体内に吸収されにくく、オリゴ糖作用で腸内が整えられ便秘解消にも良いと言われています。
新陳代謝を良くしてくれる大豆イソフラボンのある豆乳で割って飲むのもおすすめです。
ココアを朝飲むことで起きがけの体を温めてくれますし、腸内を刺激するので朝のお通じをよくしてくれます。またエネルギーを蓄積しやすい夕食後にココアを飲むと、食事で摂取した余分な脂肪の吸収の抑制も期待できます。
腸は第二の脳とも言われています!
心身の健康は腸へのいたわりから!
ぜひともカカオで中高年世代のあなたの腸をいたわってあげてください。
チョコレートから摂取する場合は
カカオ含有量85%のダークチョコレートを選びましょう。
美味しいだけでなく美容にも健康にも良いカカオ!
ぜひ取り入れたいものですね!
生はちみつでミネラルとビタミン大量補給
生はちみつは古来より万能薬としてヨーロッパを中心に親しまれてきた食材です。そんな生はちみつは大部分が果糖とブドウ糖で構成されています。
生はちみつの果糖とブドウ糖は砂糖と違って最初から分離されているため、消化吸収されやすく、血糖値を急激に上げたり、分解するために胃腸に余計な負担をかけたりしないと言われています。
そして生はちみつの糖分のカロリーは、白砂糖と比べると約2/3程度であるにも関わらず、甘みに関しては生はちみつの方が1.3倍も甘さを感じやすいといわれています。
また、ブドウ糖はすぐに脳のエネルギー源になるため、勉強や仕事で脳が疲れたと感じた時は、純粋はちみつを数杯スプーンで摂るだけで、脳の疲労は急速に回復していきます。
それ以外にも生はちみつには豊富なビタミン類とミネラル類に加え、 22種類のアミノ酸、80種類の酵素、ポリフェノール、オリゴ糖など150種類を越える栄養成分が含まれています。
特に生はちみつに含まれるビタミン類はその92%が体内で効果を発揮しやすい「活性型」だと言われています。そのため、「不活性型」のサプリメントでビタミンを補充するよりも純粋はちみつのビタミンのほうが良いとされています。
ちなみにビタミンB群はエネルギー代謝を高めたり、免疫機能を維持したりするのに必要不可欠ですので、生はちみつは代謝の働きを高めたり、免疫力を向上させたりすることにも期待できます。
さらにその生はちみつには、脳の疲労回復を早めたり、免疫力を活性化するほかにも抗炎症作用や抗菌作用、殺菌作用、咳止めにも良いとされています。
生ハチミツでインナービューティー
ここで生ハチミツの活用法をご紹介しましょう。まず、生ハチミツを内側から取り入れる上で重要なのは、生の状態で摂ること。
生はちみつは、腸内細菌の集まりである腸内フローラを咲かせるために有効な食材です。
生はちみつには、オリゴ糖やグルコン酸といった腸内フローラを増やす栄養成分が含まれているからです。
オリゴ糖は腸内に生息する善玉菌のエサになり、善玉菌を増やしてくれます。またグルコン酸にはヒトの腸内において有益な働きをしているビフィズス菌を増やす働きがあるとされています。
ビフィズス菌は加齢とともに減少していってしまいますし、ストレスや栄養の偏りなどの要因によっても、腸に生息する腸内細菌のバランスが崩れてしまうので、スーパーフードである生はちみつを摂るようにすることは、腸内細菌のバランスを整えて腸内フローラを満開にすることにつながるのです。
せっかく加熱処理されていないのですから、生のまま頂きましょう。料理の仕上げにかけたり、ヨーグルトやスムージーの甘味づけにオススメです。
生ハチミツでアウタービューティー
外側からの美容法としては、この時期の唇の乾燥予防に、リップとして使用する方法も。
また、天然の殺菌力を活かして、洗顔フォームに混ぜて使えば、ニキビや吹き出物を防いでくれます。
その後は、通常のスキンケアに生ハチミツを1~2滴混ぜて使うと、保湿力がアップ! 普段の生活にプラスできるのも、取り入れやすく魅力的な理由です。
少し疲れてきた中高年世代のお肌には最適なんです!
内側から摂取する場合は特に生ハチミツがオススメですが、生ハチミツは希少価値が高く、手に入りにくいのが難点。アウタービューティーで使用する場合は、生ではなく、通常のハチミツを使用してもOKです。毎日の生活に取り入れて、極上のとろける美肌を目指しましょう!
いかがでしょう?
スーパーフードは身近な食品にも存在するのですね。
中高年世代のみなさん!
スーパーフードを取り入れて健康で若々しくなりましょう!