中高年の老化三銃士対策③ホルモン分泌の乱れ

中高年の老化三銃士対策③ホルモン分泌の乱れ

第一、第二の刺客とご紹介してきましたこのシリーズですが、

今回は最後の刺客です!

老化三銃士第三の刺客は「ホルモン分泌の乱れ」です。

ホルモンというと、男性ホルモン、女性ホルモン、成長ホルモンなどを思い浮かべますよね。

そもそも、一体ホルモンとは何でしょうか?

ホルモンって何?

ホルモンは、私たちの体の働きを調整する化学物質です。

つまりは、脳の司令を体に届けるメッセンジャーのような役割をする物質です。

暑い!

寒い!

むかつく!

など、体の中・外から起こる様々な変化に対し、体の調子を一定に保つように働いてくれているのがホルモンなんです。

ホルモンってどこで作られるの?

ホルモンは脳や甲状腺、副腎などでつくられます。

何とホルモンは100種類以上あると言われているんです!

血圧を調整したり、血液中の糖やミネラルの分量を調整したり、体脂肪を一定量に保つなど、それぞれ役割をもっています。

それぞれが必要な時に必要な量だけ、必要な場所に分泌されており、関係の無い場所には機能しないというところがホルモンの不思議なところです。

たとえば、更年期障害は卵巣からの女性ホルモンの分泌が減少することで、ほてりやめまいなどの色々な症状が起こるものです。

また、糖尿病は膵臓から出るインスリンというホルモンの働きが足りないために血糖値が高くなってしまう病気です。

さらに、バセドウ病は甲状腺で作られる甲状腺ホルモンの分泌が多すぎて、動悸や息切れや倦怠感を引き起こしてしまう病気です。

このように、ホルモンの分泌は多すぎても少なすぎても体に影響を及ぼすのです。

ホルモンは脳の司令によって分泌するため、ストレスや疲れが大きく影響することもあります。

ホルモン分泌の乱れの原因について

それでは、ホルモンの分泌が乱される原因について考えてみましょう。

果たして加齢によるものだけが理由なのか?

いえいえ、そうではありません。

年齢を重ねた方でも元気はつらつな人が大勢いますし、ホルモン分泌の乱れの原因は違うところにあるんです。

ホルモン分泌の乱れの原因はストレスです

100種類以上といわれるホルモンが体の必要に応じて分泌され、体内でしっかり働いてくれる状態、そんな状態を健康といいます。

そのようなホルモン分泌の大敵は一体何なんでしょうか?

それはストレスなんです!

ストレスホルモン①コルチゾール

精神的なストレスを受けると、脳内の視床下部から下垂体に指示が出され、下垂体からの指示を受けて副腎皮質はストレスホルモン(コルチゾール)を分泌します。

これはストレスから体を守るための防衛策なのですが、ほかの部分で悪影響を及ぼしてしまうことが問題なのです。

若さを保ち免疫力を維持するホルモン「DHEA」、男性ホルモン「テストステロン」、睡眠を司る「メラトニン」「セロトニン」といった、健康を維持するための大事なホルモンの分泌を減少させてしまうのです。

ストレスホルモン②アドレナリン

ストレスを感じたときに出るもうひとつのホルモン、それはアドレナリンです。

アドレナリンが分泌されると、血糖値と血圧が上がります。それはなぜ、ストレスがかかると体内の血糖値と血圧を上げる必要があるのでしょう。

これは生き物としての本能に深く関わる話なのですが、生き物の一番のストレスは、他の生き物によって自分の命が危険にさらされることです。

これを回避するために、猛スピードで逃げたり戦って勝つ必要があるので、緊急事態を察知した脳が指令を出して体内にアドレナリンを分泌し、血圧を高めて、体中のあらゆる筋肉に糖を素早く行き渡らせて攻撃力を高めるなどの対応を行います。

アドレナリンは主に脂肪分を消費しますから、常にストレスを感じてアドレナリンを大量に出している人は、極端に痩せている人が多いです。

しかし中には、ストレスによって消費される脂肪分を蓄えようと、食欲を増進させるホルモンが分泌されて、食欲を抑制するホルモンの働きは鈍ることもあります。

その結果ドカ食いなどを引き起こし、ストレスによって太る人もいるんです。

DHEAを補うことの大切さ

このようなホルモン分泌の乱れを起こさないために、何よりも大切なのはストレスを軽減させることです。

しかし、この世知辛いご時世、そう簡単にストレスを無くすことは難しいかもしれません・・。

そこで、このDHEAというホルモンを体内に補ってあげることが味噌になるんです。

老化を防ぐ上で特に気を付けるべきホルモンは、「DHEA(デヒドロエピアンドロステロン)」です。

DHEAはが体内で不足すると、

①筋力の低下(坂道や階段がきつくなる)

②免疫力の低下(風邪をひきやすくなったり癌になる)

③意欲の低下・うつ状態(仕事や家事などがおっくうに感じる)

といったことが起こると言われています。

いかがですか?

思い当たる事はありませんか?

ストレスがDHEAの分泌を減らしてしまうのにはいくつか理由があります。

ストレスを感じると、体は脂肪分(コレステロール)を原料にしてストレスホルモンのひとつアドレナリンを作ります。

そして、DHEAの原料もまたして(コレステロール)なので、ストレスが続くと原料不足になってしまい、その結果DHEAの分泌が減少してしまうのです

DHEAを維持するためには、

  1. 軽い運動を習慣にしましょう
  2. しっかりと睡眠をとりましょう
  3. 糖質やアルコールの取り過ぎを控えましょう
  4. DHEAを山芋から補いましょう!

そうなんです!DHEAは山芋の成分に酷似しているのです!

ですので、積極的に山芋を食べて若返りましょう!

老化を進める刺客三銃士、「酸化」「糖化」「ホルモン分泌の変化」、これらは毎日の生活習慣の見直しで防ぐことができます。

いつまでも若々しい体でこれからの第二の青春を存分に満喫したいですね!

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